こんにちは。
関東もいよいよ梅雨入り。
雨で野球がなくならないかそわそわする時期になりました。
ま、このところは怪我の影響で野球行けてなかったんですけどね。
と、そんな中でグラブが完成したので書きます。
レジェーラ LE-04
GWにレジェランドを訪れ、オーダー。
当初の予定ではバーガンディレジェーラの経過報告と知人のグラブの代理オーダーだけのつもりでした。
ですが、なんでしょう。
レジェランドの魅力というか、魔力というか…
ま、車買って気分が上がっていたのもあって、
来年に向けた(早っ)グラブを新調。
勢いもノリも大事、でございやす。
今回04にしたのは、4周年コメントの際に、
「ミスター04」
のという異名も頂いたので、有難く享受することとし、かと言って基本型のままで終わらせるのはちょっと勿体ないなって思い(誰かさんの影響です)、今回も+10mmの増量オーダー。
型は少し浅めで付けてもらいました。
初めは深めでお願いしたのですが、LE-05+10mmのグラブを使っている内に、結局のところグラブ自体を大きくしようと、浅い方が使いやすいなと思い始めてすぐ依頼。
快く受けてくださいました。
カラーはオレンジ×タン。
前回同様、シンプルイズベスト。
このところ他のレジェリスタの多色使いがセンス良過ぎて、もはや何やっても勝てる気がしないので、シンプルに1色。
単色オーダーも増えてるとかどうとか。
ラベル、ステッチは遊んでません。
今回は勢いもあったので、後悔のない選択。
グリーン、好きなんです。
ウェブはシンプルにクロス。
こちらも迷わず。
久保田T9Sモチーフ。
折り返しないから4PSUか思わせてますが、私はなんと言われてもT9Sが好きなのでそれです
オレンジの革、良いです。
やっぱりオレンジしか勝たん。
で、今回のオーダーにあたってはいつもと違う仕様を盛り込みました。
見にくいですかね?
傷が付いてる革で作ってもらいました。
オーダーするにあたっては、なにかコンセプトはほしい。
しかし今回は勢いで作っている。
でも勢いとはいえ、普通に作ってもらっても面白くない。
ということでピンと来て、傷の付いたところをあえて盛り込んでもらいました。
傷マシマシ。
現物もっとよく見るとがっつり傷ありです。
たまらん。
けんZ、そんな傷だらけで大丈夫か?
これは私の要望です。
しかしながら原島さんのセンスえぐいです。
カッコよすぎんだろ…
感謝しかない。
この傷は、牛の ‘ 生きた証 ’ です。
人工的に付けたものではありません。
人間と一緒で、生きてたら転んだりして擦り傷やら切り傷やら出来るでしょう。
牛も生きていると当然動き回るので、どこかにぶつかったりして出来た傷です。
この前作ったバーガンディレジェーラも背面の傷があって、自分は全く気に留めてなかったのですが、先輩に「なんで新しいのに傷あるの?」と指摘されました。
そうでした。
自分にとってはこれは普通だけど、一般的な感覚としては新品は汚れや傷のない綺麗なグラブがデフォでした。
「傷=生きた証」
として認識されることなく、
「傷=管理が悪い」
みたいなネガティブイメージや見栄え的な問題でグラブに使われず、破棄され、誰にも気付かれることなく、その役目を終える。
実際、多少管理の問題もあるかもしれないですが、牛を意のままに操れると思いますか。
無理ですよね。
だから傷は付きます。
捨てるの、勿体なくないですか。
命は平等なはず。
しかし仕方ないところではあります。それでも、牛にだって命があること、そしてそのお陰でかったいボールが捕れるんだということを、少しでも多くの人に思い出して欲しい。
だから命をいただいているという感謝の気持ちを忘れないようにと改めて思い、そしてこれからは「傷付いてたって良いじゃん」って認識が少しでも広まればと思い、このグラブを作りました。
ま、ポンポングラブ買ったり売ったりしてるから、あまり言える立場ではないですけどね。
じゃあ言わないのか、というとそれも違う気がする。
だからこのブログを読まれた方にだけでも、このことを頭の片隅に入れておいてもらって、例えば将来皆さんの子どもが野球したい、グラブ買いたいってなった時に教えて、ちゃんと感謝を言えるようになると嬉しいかな。
うん、それだけで十分かな。
あ、でも読まれた方でも全員に理解して欲しいとは思ってませんよ。
わかってもらえる人だけでいいです。
人は変えられない。
変えられるのは、自分だけ。
ちなみに自分はこれからもこういうグラブを作ってもらい、
「傷をデザインする」
が、少しずつでも浸透していくようにします。
「キズユー(NiziU)」ってか。
バカヤロ。
どっちかって言うとダブルユー(W)の世代。
「ナマズの髭は、グルメ」です。
はい。
ちなみにこれが出来るメーカーさんはほとんどいないと思うので、今のところは特別感満載にできまっせ。
しかも革も最高級で、この上なし。
同じ傷でも位置とかで違い作れますし。
ま、特別じゃなくなるのが最終的なゴールですかね。
なにより、多くの野球人に革の大切さを知ってもらって、革のロスが減るようになればと願っております。
それでは〜